どうも、いもらいです。
今回は宮城県仙台市にある
ニッカウヰスキー 宮城峡蒸溜所に行ってきました!
寒冷かつ自然豊かな土地に立つ宮城峡蒸溜所は、北海道の余市蒸溜所とは全く異なる風味をもたらします。
穏やかな印象であるモルト原酒・グレーン原酒は、ブラックニッカなどにブレンドされますが、その原酒は宮城峡蒸留所で造られるのです。
それでは、実際に行ってきたレポートも含めて、宮城峡蒸留所を説明していきます。
この記事を読んで、興味を持った方は是非行ってみてください!
宮城峡蒸溜所のアクセス
宮城峡蒸溜所は、仙台市青葉区に位置します。仙台市内を流れる一級河川である「広瀬川」と「新川」(にっかわ)が合流した地にあり、自然豊かな環境でウイスキーは造られています。
※「新川」は「にっかわ」と呼びますが、蒸溜所が建てられる前からその名前でした。ニッカウヰスキー創立者である竹鶴政孝が、この地を選んだ際、自社の名前が入っていることに驚いたことでしょう。
最寄駅は、JR仙山線の「作並駅」です。
作並駅からは、市営バスが出ていますが、蒸溜所の無料シャトルバスを使うのがいいでしょう。



宮城峡蒸溜所の歴史
「マッサン」で有名な創業者 竹鶴政孝が、北海道余市蒸留所に続く第2の蒸留所として選んだのが、宮城県仙台です。
異なる地域で造られる原酒をブレンドすることが理想であった、竹鶴は第2の蒸留所を探します。
当時、北海道工場長であった竹鶴威が見つけたのは広瀬川と新川の合流地であるこの土地です。
政孝をこの地に連れてきたところ、政孝は持ってきたウイスキーと川の水で水割りを作りました。
水割りを飲んだ竹鶴は、
「実に素晴らしい水だ!ここに決めよう!」と言ったのは有名な話ですね。
蒸留所を稼働後、出来上がった原酒を飲んだ竹鶴は「違う!」と社員に言います。
社員は動揺しましたが、「いや、余市と違うからいいんだ」と竹鶴。
感謝の意味を込めて、原酒を川に流したと言われています。
竹鶴の宮城峡蒸溜所にかけていた情熱が伝わってきますね。
宮城峡蒸溜所見学
では、宮城峡蒸溜所の見学はどんな感じなのか、説明していきます。
まず、蒸溜所見学は予約が必要なので、事前に済ましておきましょう。
インターネットから日付・時間を選び、名前等の情報を入れれば予約完了です。
見学内容
所要時間 約45分参加費 0円※自由見学は行っておりません。製造工程に沿ってガイドがご案内させて頂きます。※工場見学(約25分)→無料試飲(最長10分)→お買いもの(約10分)※無料試飲では、ウイスキー等酒類はお一人様1種類1杯とさせて頂きます。
作並駅〜宮城峡蒸溜所
それでは、順番に流れを見ていきましょう!
シャトルバスを使う場合は、作並駅に集合です。作並駅は出口が一つしかなく、出口のすぐそばにシャトルバスが待っているため、迷うことはないでしょう。
※シャトルバスは人数制限があります。
シャトルバスに揺られて10分程で宮城峡蒸溜所に到着します。
到着したら、ビジターセンターで受付をしましょう。

受付をすると、試飲引換券を人数分もらいますので、ツアー終了までなくさないように!
ツアーが始まる前は、ビジターセンターの展示物を見て、宮城峡の歴史、ウイスキーの作り方、ボトルのラインナップを見て、学習しておきましょう!学習してから、ツアーを巡るとより面白く感じます。
ツアー開始
ツアーは、製造の流れの順に、各施設の見学をします。基本的には外にいるので、冬に行く場合はしっかりと防寒が必要ですね。
ツアーの初めに見るのは、キルンです。
キルンは大麦麦芽を乾燥させるために使用するものですが、現在は使われていません。

そして、仕込み棟へ進むのですが、穀物の甘いにおいが香ってきます。宮城峡蒸溜所では、モルト(大麦麦芽)だけでなく、様々な穀物を使用したグレーン原酒も製造しているため、より甘い香りがしました。
仕込み棟では、マッシュタン、発酵槽と続き、蒸留までの過程を見ていきます。
※コロナの影響で、見学時間が短縮していたため、仕込み層はあっさりと見学。写真はありません。
その後、蒸留器がある蒸溜棟の見学となりますが、今回は工事していたため、外観のみの見学でした。中に入れない場合は、外でパネルを使った説明です。
パネルでは、蒸留器の形状による風味の違いなどをまとめていました。
次は、原酒が眠っている貯蔵庫に移ります。サイロ〜蒸留棟のエリアを囲むように貯蔵庫は位置し、ビジターセンター近くの貯蔵庫に移動します。
貯蔵庫に入ると、独特な木と土の香りがしてきます。中には樽がいくつもあり、荒々しく尖っていた蒸留酒が長い年月を経てまろやかな風味になることを妄想してしまいます(笑)


ここまで蒸溜所を見学してきましたが、
竹鶴は自然に配慮した蒸溜所造りを目指しました。
ポイントは次の3つ
①電柱は使わず電線を地下に埋める
②地形を生かし、樹木の伐採は避ける
③土に還るよう、建物はレンガ造りとする
ウイスキー造りは、土、水、気候の影響を大きく受けます。原酒を造るのは自然と言ってもいいでしょう。
そんな自然との共存を竹鶴は信念としていたのです。
蒸留所見学と言えば!試飲!
貯蔵庫見学の後はお楽しみ!試飲会です!
皆さん、試飲引換券はお持ちですか?持ってないと飲めませんよー。
試飲会場では、宮城峡・ソフトドリンク(ドライバーや、お酒を飲めない方用)が用意されています。
※新型コロナウイルスの影響により、現在は宮城峡一種類ですが、通常だと宮城峡・スーパーニッカ・アップルワインの3種類の試飲ができます。
ウイスキーはストレートで提供されますが、炭酸水と氷を入れてハイボールにしてもいいですし、水割りやお湯割りにすることも可能です。
ウイスキー造りには水が欠かせません。試飲会場で提供される水は、仕込みの時に使用されている水です。水を楽しむのも、蒸留酒ツアーでは必須ですねー。

私はストレートでいただきました。
試飲時間は10分、ショップにいられる時間も10分という案内があるので、試飲を終えたら併設のショップに行きましょう!
宮城峡おみやげ探し
ショップでは、宮城峡蒸溜所限定のシングルモルトウイスキーや、グラス、樽の木片を使ったコースターまであります。
プレミア価格が付いている「鶴」や品薄の「ニッカ セッション」まで売っているので、欲しかったあのウイスキーが買えるかも!
私は、「宮城峡蒸溜所限定 ブレンデッドウイスキー」と「宮城峡蒸溜所限定 シングルモルトウイスキー シェリー&スイート」の2点を購入。

お楽しみは続く!有料試飲!
ツアーの最後には宮城峡を飲めますが、物足りなくないですか?
物足りないですよね!
そんな、ウイスキーLOVERの方におすすめなのが、有料試飲です!
有料試飲は、見学を行っている蒸溜所では、ほとんどあります。
終売してしまったものや、ボトルは高くて買えない‥といったウイスキーを1杯千円以内で飲めます。
宮城峡蒸溜所では、蒸溜所限定のシングルモルトウイスキーや、竹鶴、余市なども揃っていました。
私は、「鶴(600円)」と「シングルモルト宮城峡 2000s(400円)」をチョイス。

飲めなかった‥飲みたい一品は、この機会に飲んじゃいましょう!
蒸溜所見学の帰り路
お土産を買い、有料試飲を楽しみ満足な私でしたが、次のシャトルバスは1時間後という失態\(^o^)/
ぼーっと池を見て時間を潰していました(笑)

帰りの時間を計算して置いたほうがいいですねー

まとめ
今回は宮城峡蒸溜所の見学ツアーレポをしました。新型コロナウイルスの影響で、ツアー時間の短縮や、試飲できる種類が少なっていましたが、十分に楽しむことができました。
ウイスキーに好きな方を初め、宮城観光に来た方にもおすすめできるスポットです!
おまけ写真



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